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アスペルガー症候群の人のコミュニケーション力アップの秘訣

国際ボディランゲージ協会の講座は、「他者とのコミュニケーションにストレスを感じる」「深い人間関係が築けず生きづらい」という悩みを抱えた発達障害の方も受講されます。


発達障害の特徴は一般的に3〜5歳ごろから顕著になってきますが、発達障害のなかでもアスペルガー症候群とADHDは知的な遅れがみられません。そのため、周りの人たちからは気づかれにくく、幼い頃は見過ごされてしまうことも。大人になって友人や恋人、仕事関連の人々との関係性について真剣に悩み始めてから、ご自身が発達障害であることに初めて気づく方も少なくはないのです。





ボディランゲージ講座を受講なさる際に、アスペルガー症候群の方がよく打ち明けられる悩みには、次のようなものがあります。


・子供の頃から友達づきあいが苦手だった


・自分は他の人とどこか違う気がする


・KY(空気が読めない人)だと言われる


・チームで仕事をするのが苦手


・暗黙のルールやしきたりが理解できず、場違いな行動をしてしまう


・思ったことをはっきりと言いすぎて、相手を困らせたり、怒らせたりしてしまう


・相手の表情や身振り手振りが何を意味するのかがわからない




アスベルガー症候群の人は思ったことをすぐに口に出すことがあるため、誤解を受けたり、空気が読めない人だと思われてしまいしがちです。



また会話のキャッチボールが苦手で、


①一方的に話し続けてしまう、②一方的に聴き続けてしまう、③余計な一言を言ってしまう



このような話し方の特徴が見られることがあります。



そこで、周囲の人々とうまくコミュニケーションがとれないことを悩んでいる方に、ぜひ意識して行って頂きたいのが、周りの人々のボディランゲージの観察です。



会話の相手が次のようなボディランゲージを見せるときには、「話に飽きた」「自分に会話のバトンを渡してほしい」「会話自体を切り上げたい」というサインの表れですので、心に留めておかれると良いでしょう。



・頻繁によそ見をする


・自分と目線を合わせなくなる


・自分の顔や髪、体に頻繁に触れる


・体の方向をそらせる


・頻繁に席を立つ、頻繁に座り方を変えるなど落ち着きのない動作が増える


・ため息がこぼれる


・何度も話題を変えようとする


・怒りや嫌悪の表情を見せる



私たちの気持ちは言葉よりも先に、表情やしぐさといったボディランゲージに現れやすいものです。


会話をしている相手の表情やしぐさから、上記のようなサインが出ていることに気がついたときには、できるだけ早く結論を伝えるか、話を切り上げて、会話のバトンを相手に渡すようにしましょう。



アスペルガーの人は、特定の分野については驚異的なまでの集中力と知識を持つという能力がありますが、一般社会では常識となっている暗黙のルールを理解したり、相手の気持ちを推し量るのは苦手です。会話の中で、相手の気持ちを尊重して心地良い状態をつくらなければ、会話が続かず、次第に孤立してしまうこともありえます。



自分のコミュニケーションの適性を理解して活かせば、社会適応もしやすくなります。


その場の状況を的確に読んだり、臨機応変に対応するのも苦手な人こそ、自身と周囲の人々のボディランゲージに一層気を配り「3分に1回は相手の表情やしぐさをよく観察して、会話を続けるべきか、一旦相手に話題を返すべきかを判断する」などご自身でルール化しておくと良いでしょう。







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