女性が好きなのは、男らしい男性?それとも女性的な男性?
みなさま、こんにちは。
国際ボディランゲージ協会代表の安積です。
今回は「男性的な顔立ちの男性」と「女性的な顔立ちの男性」
女性から求められるのはどちらのタイプなのかを、
いくつかの研究事例をもとにお伝えしていきたいと思います。
1990年代から数多くの研究者らが、「女性はどのようなときに、どのようなタイプの男性を選ぶ傾向があるか?」を調べる研究を行ってきました。(Booth and Dabbs, 1993; Gray et al., 2002 Gray et al., , 2004 Burnham et al., 2003)
これまでにわかった数々の研究結果をまとめると、
女性が惹かれる男性のタイプは
そのときに女性がいちばん求めるものは何か?によって、左右されることがわかっています。
たとえば、女性が優秀な遺伝子を残したいと女性が望んでいる場合は、無意識のうちにテストステロンの強い男性的な特徴を持つ顔の男性に惹かれる傾向があらわれます。
男性的な特徴を強くもつ男性は、女性の目にとまりやすいため、浮気をする可能性も高く、たとえ一時的に結ばれても生涯にわたってライバルが多くなるリスクがあります。また、遺伝的に優位な一方で、攻撃性も強い傾向があります。そのような数々のリスクをはらんでいても、優秀な遺伝子を第一に求める女性は、男らしい顔つきの男性に惹かれるといいます。
とくに排卵期の女性は、テストステロンの強い男性を選ぶ傾向があります。また、一時的に性的な関係をもちたい場合も、男性的なタイプを選ぶ傾向があります。
(この傾向は思春期の前や、更年期以降は弱まります)
一方、長くつき合える相手として女性が男性を求める場合、男性的な顔だちの男性よりも、女性的な顔だちの男性を求める傾向があることがわかってきました。
女性的な顔つきの男性は浮気をする可能性が低く、パートナーである女性に対して一途であるという特徴があります。攻撃性も低く、子育てでも協力的であるため、比較的安定した生活を共に送ることができます。
排卵期の女性が男性的な顔立ちの男性に惹かれるのと対象的に、排卵期でない時期の女性が選びやすいのは、女性的な顔立ちの男性です。妊娠している可能性もあるこの時期には、女性はテストステロンの強い男性よりも、子育てに協力的な男性を求める傾向があるということですね。
つまり、男らしい顔立ちの男性と女性的な顔立ちの男性のどちらが女性に好まれるかは、好みで決まるというよりも、実社会において女性が男性に対して何を求めるかで変わるということになります。
日本人と白人の女性のみを対象にした研究があり、日本人や白人女性は、男らしい顔立ちの男性よりも、女性的な顔だちの男性を好む人が多いという結果がでました。
一概に言えることではありませんが、社会進出を果たした(または果たすことが可能な状況にいる)現代の女性たちは、遺伝的優位性よりも、共同生活者としてより協力的な姿勢を男性に求める傾向が強いということでしょうか。
20世紀に比べて女性が経済力をもち、精神的にも強くなってきているいま、自分を庇護してくれる強さよりも、対等な関係を保っていける関係を優先するのは、自然な流れなのかもしれませんね。
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